• 前半に続き、茨城県近代美術館 主任学芸員の永松左知さん。後半は展覧会をつくる側の話から始まります。作家が亡くなって10年、本人に聞くこともダメ出しをもらうこともできない回顧展を、どう立ち上げたのか。輸送費と図録と集客のリスク、巡回4館の座組、100点から70数点へ断腸の思いで削った出品リスト。さらに《擦れ違い/S字型還元》という謎めいたタイトルを一語ずつ解きほぐし、絵画教室に通う中学生が学芸員になるまでの道のりと、子育てとの両立まで伺いました。
  • Guest Profile

    • 永松 左知(ながまつ さち)
      • 茨城県近代美術館 主任学芸員。専門は日本近現代美術。

    Show Notes

    • 作家不在の回顧展をつくる
    • 中西夏之アーカイヴ
    • 関連イベント
      • 2026年12月12日(土)、閉館後のエントランスホールで舞踏の公演。通常17時閉館のところ、17時開演。無料(申し込みは受け付けるが当日参加も可)。展覧会を見てから踊りを見る、という体験ができます。※詳細は当館HP・SNSで順次公開
      • 蝉丸:この公演の踊り手。舞踏グループ「黒藤院」主宰。
      • 山海塾:蝉丸さんは創立メンバーのひとり。中西が考案した山海塾の舞台美術を、実際に手を動かして一緒に作ってきた。

    プロデューサーの編集後記

    • 「作家不在の回顧展」という言葉が重く響きました。困ったときに本人へ聞けない代わりに、ダメ出しも返ってこない。その両方を引き受けて、歴代の先輩学芸員が積み上げてきたものの上に立つ怖さを、率直に話してくださいました。
    • 《擦れ違い/S字型還元》というタイトルが、一語ずつ解かれていくパートが白眉です。人と人がすれ違う一瞬に絵画が生まれている──だとすれば、画家が写し取っていないだけで、絵画はいま、いろんなところで発生している。とに〜さんがその場で辿り着いた理解に、思わず膝を打ちました。
    • 学芸員としての顔と、母としての顔。その二つの「すれ違い」から今回の展覧会が生まれたのだとしたら、これ以上ふさわしいタイトルもないなと思いながら聞いていました。11月12日から、茨城でお会いしましょう。
    番組に関する感想は、 #そろそろ美術の話を で投稿されています。ぜひご覧ください。

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